“みど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
33.3%
26.7%
見取6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どの家にも必ず付いている物干台ものほしだいが、ちいさな菓子折でも並べたように見え、干してある赤いきれや並べた鉢物のみどりが、光線のやわらかな薄曇の昼過ぎなどには
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ベラージオの町は、岬のとっさきに建てられて、坂路の石を敷きつめた小路に沿うた白壁の家が、みどりの水と、蒼空と、それを囲む遠山の、スウィスの雪に対いあう。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
山のみどりもよいし、渓流のせせらぎ、朝の青嵐もよいが、感覚的に愉しいのは、この鮎の匂ひを川から嗅ぐ時だ。
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
仏法の信者たちとつきあっておれば、幾らでも見取みどりだが、小さな島ではこんな資財でも限りがあった。アマミヤ・アマミキュもその一例かと思うが、是はもう大分早く始まっていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)