“翠帳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいちょう75.0%
すゐちやう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれが仮に翠帳すいちょうにおける言語にして見ろ。われわれが、もとの人間の形を備えて、ここを歩行あるいていられるわけのものじゃないよ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
居間との境を仕切る重い翠帳すいちょうを背景にして、眼醒めんばかりあざやかな全裸の姿態が今私の前に佇んでいるのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
つひくだんかめりて、もこ/\と天上てんじやうす。令史れいしあへうごかず、のぼること漂々へう/\として愈々いよ/\たかく、やがて、高山かうざんいたゞきいつ蔚然うつぜんたるはやしあひだいたる。こゝに翠帳すゐちやうあり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)