“甕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かめ90.3%
みか4.3%
がめ3.2%
がみ1.1%
ミカ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は部屋の隅にあるかめの水を汲んで、小坂部に飲ませてくれた。その水は天主閣の軒からかけいを引いて、天水を呼ぶのであると教えた。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここにその兄の曰はく、「もし汝、この孃子を得ることあらば、上下の衣服きものり、身のたけを量りてみかに酒を、また山河の物を悉に備へ設けて、うれづくをせむ」
井戸水は塩分を多分にふくんで、顔を洗うと、ちょっと舌が塩っぱかった。水は二階のはんどがめの中へ、二日分位み入れた。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
別にじいしいがみ厨子ずし甕)と呼ぶ骨壺こつつぼを作る。これには無釉のもの釉掛くすりがけしたもの両方ある。多く線彫せんぼりや彫刻を施し、形の堂々たるものである。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
而もミカツボの様に蓋はなく、上に口をあいてゐたものと思はれる。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)