“糞甕”の読み方と例文
読み方割合
くそがめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして跡にのこるものは、頭痛と発熱と、ああ莫迦ばかなことを言ったという自責。つづいて糞甕くそがめに落ちて溺死したいという発作。
玩具 (新字新仮名) / 太宰治(著)
世間の土中に過去現在未来する無数の糞甕くそがめと、彼もまた変るところのない、一個の凡甕ぼんようと化していたのであろうか。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なにを噪いでゐるのかと、幽學が覗いてみると、それはこの家の者が先祖代々重寶にして來た糞甕くそがめであつた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)