“糞土”の読み方と例文
読み方割合
ふんど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一息して、鍬をすてると、彼は糞土ふんどの桶をになって、いま掘りかえした菜根の土へ、こやしを施していった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しおれた花が無情にも糞土ふんどの上に捨てられているのを見るほど、世にも哀れなものはない。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
光秀も、この日は、心が寛々ひろびろとした気がした。朝倉家の内紛の中に身を置いて、内紛のみにくさに気をくさらしているのは、わざわざ糞土ふんどの中へ行って糞土をののしっているのと同じ愚であると知った。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)