糞土ふんど)” の例文
一息して、鍬をすてると、彼は糞土の桶をって、いま掘りかえした菜根の土へ、こやしを施していった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しおれた花が無情にも糞土の上に捨てられているのを見るほど、世にも哀れなものはない。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
光秀も、この日は、心が寛々とした気がした。朝倉家の内紛の中に身を置いて、内紛のさに気をくさらしているのは、わざわざ糞土の中へ行って糞土をっているのと同じ愚であると知った。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)