“ふんど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憤怒57.7%
忿怒30.8%
糞土11.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逞しい豪傑が憤怒ふんどするよりも、この婆が根のけている前歯を吹き飛ばしそうにして叫ぶ声のほうが、武蔵は、怖い気持がした。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
教員は驚き慌ててそれを拾つたが、忿怒ふんどすることをめて、やはり父がしたやうに炉の炎をしばらくの間三稜鏡で眺めてゐた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
しおれた花が無情にも糞土ふんどの上に捨てられているのを見るほど、世にも哀れなものはない。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)