“随”のいろいろな読み方と例文
旧字:隨
読み方割合
したが57.0%
つ31.6%
したがっ2.6%
ずい1.3%
つい1.0%
した1.0%
したがつ0.8%
まか0.8%
まま0.5%
したご0.5%
シタガ0.5%
まにまに0.3%
したがふ0.3%
おしたが0.3%
しがた0.3%
したがい0.3%
よ0.3%
シタガウ0.3%
シタガヒ0.3%
スサ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れども其主人公が薄志弱行にして精気なく誠心なく随(したが)ツて感情の健全ならざるは予が本篇の為めに惜む所なり。何をか感情と云ふ。
舞姫 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
また床次君のやうに自分が偉人らしい言草(いひぐさ)も気に喰はぬ、身(み)不肖(ふせう)ながら朝夕南洲翁に随(つ)いてゐたから、翁の面目(めんもく)はよく知つてゐるが
で、高等(こうとう)に成(な)れば随(したがっ)てより強(つよ)き勢力(せいりょく)を以(もっ)て、実際(じっさい)に反応(はんのう)するのです。貴方(あなた)は医者(いしゃ)でおいでて、どうしてこんな訳(わけ)がお解(わか)りにならんです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ことに、山城守は、おのが部下の随(ずい)一を斬って逃げて、その後も、自分を愚弄(ぐろう)するがごとき神尾喬之助の態度に、躍起(やっき)となっている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「なぁに随(つい)で行ぐごたんす。どうがお願ぁ申さんすぢゃ。」お父さんは笑っておじぎをしました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それまではお勢の言動に一々目を注(つ)けて、その狂う意(こころ)の跟(あと)を随(した)いながら、我も意(こころ)を狂わしていた文三もここに至って忽(たちま)ち道を失って暫く思念の歩(あゆみ)を留(とど)めた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
俗界(ぞくかい)に於(お)ける小説(せうせつ)の勢力(せいりよく)斯(か)くの如(ごと)く大(だい)なれば随(したがつ)て小説家(せうせつか)即(すなは)ち今(いま)の所謂(いはゆる)文学者(ぶんがくしや)のチヤホヤせらるゝは人気(じんき)役者(やくしや)も物(もの)の数(かづ)ならず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
よしそれとても、棄身(すてみ)の私、ただ最惜(いとおし)さ、可愛さに、気の狂い、心の乱れるに随(まか)せましても、覚悟の上なら私一人、自分の身は厭(いと)いはしませぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
当座四五日は例の老人の顔を見る毎に嘆息而已(のみ)していたが、それも向う境界(きょうがい)に移る習いとかで、日を経る随(まま)に苦にもならなく成る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それがために紅い丸は気に随(したご)うて喉に入り、かくかくという響をさした。そして暫くすると孔生は生きかえったが、一族の者が前に集まっているのを見て夢の寤(さ)めたような気になった。
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
子弟ノ衣食、自(オノズカ)ラ余饒(ヨジョウ)アリ。臣ニ至リテハ、外ニ任アリ。別ノ調度ナク、身ニ随(シタガ)ウノ衣食、悉(コトゴト)ク官ニ仰ゲリ。別ニ生ヲ治メテ以テ尺寸ヲ長ズルナシ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月の光も山の際(は)に陰(くら)くなれば、今はとて戸を閉(た)てて入らんとするに、八五ただ看(み)る、おぼろなる八六黒影(かげろひ)の中に人ありて、八七風の随(まにまに)来(く)るをあやしと見れば赤穴宗右衛門なり。
我国の鮏は初秋より北海を出(いで)て千曲川(ちくまかは)と阿加川(あかかは)の両大河(ふたつのだいが)に泝(さかのぼ)る、これ其子を産(うま)んとて也。女魚(めな)に男魚(をな)随(したがふ)てのぼる。泝(さかのぼ)る事およそ五十余里、河に在(ある)事およそ五か月あまり也。
お随(おしたが)いなされねばならぬ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
それより近衛(このえ)公をして、宗鑑が姿を見れば餓鬼つばた、の佳謔(かぎゃく)を発せしめ、随(しがた)って宗鑑に、飲まんとすれど夏の沢水、の妙句を附けさせ、俳諧(はいかい)連歌(れんが)の歴史の巻首を飾らせるに及んだ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
而(しこう)して余が本校に望む所、又随(したがい)て大なり。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
しかるに国に随(よ)っては、ちょうどわが邦(くに)上方(かみがた)で奈良の水取(みずとり)といって春の初めにかえって冷ゆるごとく、暖気一たび到ってまた急に寒くなる事あり。仏国の東南部でこれを老女(ばば)の次団太(じだんだ)と呼ぶ。
凡隊中修業(シユウギヤウ)分課(ブンクハ) 政‐法(セイホウ) 火‐技(クハギ) 航‐海(カウカイ) 滊‐機(キキ) 語‐学(ゴガク)等ノ如キ 其志ニ随(シタガウ)テ執(トル)レ之ヲ 互ニ相勉励(ベンレイ) 敢テ或ハ懈(オコタ)ルコト勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
常(ツネ)ニ帆影(ハンエイ)ニ随(シタガヒ)テ去(サ)リ 遠ク長天ノ勢ヒニ接ス
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
われ/\の愚かさは、まことに「在(ア)りの随(スサ)び」に人を憎み、人を疎み、又人を愛して来た。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)