“随”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
したが56.8%
31.8%
したがっ2.6%
ずい1.3%
つい1.0%
した1.0%
したがつ0.8%
まか0.8%
まま0.5%
したご0.5%
シタガ0.5%
まにまに0.3%
したがふ0.3%
おしたが0.3%
しがた0.3%
したがい0.3%
0.3%
シタガウ0.3%
シタガヒ0.3%
スサ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れども其主人公が薄志弱行にして精気なく誠心なくしたがツて感情の健全ならざるは予が本篇の為めに惜む所なり。何をか感情と云ふ。
舞姫 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
また床次君のやうに自分が偉人らしい言草いひぐさも気に喰はぬ、不肖ふせうながら朝夕南洲翁にいてゐたから、翁の面目めんもくはよく知つてゐるが
で、高等こうとうればしたがってよりつよ勢力せいりょくもって、実際じっさい反応はんのうするのです。貴方あなた医者いしゃでおいでて、どうしてこんなわけがおわかりにならんです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ことに、山城守は、おのが部下のずい一を斬って逃げて、その後も、自分を愚弄ぐろうするがごとき神尾喬之助の態度に、躍起やっきとなっている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「なぁについで行ぐごたんす。どうがお願ぁ申さんすぢゃ。」お父さんは笑っておじぎをしました。
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それまではお勢の言動に一々目をけて、その狂うこころあとしたいながら、我もこころを狂わしていた文三もここに至ってたちまち道を失って暫く思念のあゆみとどめた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
俗界ぞくかいける小説せうせつ勢力せいりよくくのごとだいなればしたがつ小説家せうせつかすなはいま所謂いはゆる文学者ぶんがくしやのチヤホヤせらるゝは人気じんき役者やくしやものかづならず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
よしそれとても、棄身すてみの私、ただ最惜いとおしさ、可愛さに、気の狂い、心の乱れるにまかせましても、覚悟の上なら私一人、自分の身はいといはしませぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
当座四五日は例の老人の顔を見る毎に嘆息而已のみしていたが、それも向う境界きょうがいに移る習いとかで、日を経るままに苦にもならなく成る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それがために紅い丸は気にしたごうて喉に入り、かくかくという響をさした。そして暫くすると孔生は生きかえったが、一族の者が前に集まっているのを見て夢のめたような気になった。
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
子弟ノ衣食、オノズカ余饒ヨジョウアリ。臣ニ至リテハ、外ニ任アリ。別ノ調度ナク、身ニシタガウノ衣食、コトゴトク官ニ仰ゲリ。別ニ生ヲ治メテ以テ尺寸ヲ長ズルナシ。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月の光も山のくらくなれば、今はとて戸をてて入らんとするに、八五ただる、おぼろなる八六黒影かげろひの中に人ありて、八七風のまにまにるをあやしと見れば赤穴宗右衛門なり。
我国の鮏は初秋より北海をいで千曲川ちくまかは阿加川あかかは両大河ふたつのだいがさかのぼる、これ其子をうまんとて也。女魚めな男魚をなしたがふてのぼる。さかのぼる事およそ五十余里、河にある事およそ五か月あまり也。
おしたがいなされねばならぬ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
それより近衛このえ公をして、宗鑑が姿を見れば餓鬼つばた、の佳謔かぎゃくを発せしめ、しがたって宗鑑に、飲まんとすれど夏の沢水、の妙句を附けさせ、俳諧はいかい連歌れんがの歴史の巻首を飾らせるに及んだ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しこうして余が本校に望む所、又したがいて大なり。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
しかるに国にっては、ちょうどわがくに上方かみがたで奈良の水取みずとりといって春の初めにかえって冷ゆるごとく、暖気一たび到ってまた急に寒くなる事あり。仏国の東南部でこれを老女ばば次団太じだんだと呼ぶ。
凡隊中修業シユウギヤウ分課ブンクハ 政‐法セイホウ 火‐技クハギ 航‐海カウカイ 滊‐機キキ 語‐学ゴガク等ノ如キ 其志ニシタガウトル 互ニ相勉励ベンレイ 敢テ或ハオコタルコト勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
ツネ帆影ハンエイシタガヒリ 遠ク長天ノ勢ヒニ接ス
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
われ/\の愚かさは、まことに「りのスサび」に人を憎み、人を疎み、又人を愛して来た。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)