“愚弄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐろう97.8%
からか2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女ハ今夜モ同ジ夢、同ジ幻覚ヲ、同ジ状況ノ下ニオイテ見タ?………僕ハ彼女ニ愚弄ぐろうサレテイルト解スベキナノデアロウカ。………
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ことに、山城守は、おのが部下のずい一を斬って逃げて、その後も、自分を愚弄ぐろうするがごとき神尾喬之助の態度に、躍起やっきとなっている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そう云うことなら返金致すので、人の女房をそんなどうもお愚弄からかいなすっちゃアいけません、驚きますよ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いくら騒いでも、愚弄からかっても、よしんば踏んだりたりしても、彼らは自分と共に一枚の板に彫りつけられた一団の像のように思われた。寝るときは布団ふとんは敷かなかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)