“愚鈍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐどん73.8%
おろか14.3%
うすのろ4.8%
うつけ2.4%
おかつたる2.4%
のろま2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後世こうせい地上ちじやうきたるべき善美ぜんびなる生活せいくわつのこと、自分じぶんをして一ぷんごとにも壓制者あつせいしや殘忍ざんにん愚鈍ぐどんいきどほらしむるところの、まど鐵格子てつがうしのことなどである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
世に罪深き人を問わば、妾は実にその随一ならん、世に愚鈍おろかなる人を求めば、また妾ほどのものはあらざるべし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
愚鈍うすのろい奴といふものは正直ではありませんか、何と返事をするかとおもへば、わしも随分骨を折つて胡麻は摺つて居るが、源太親方を対岸に立てゝ居るのでどうも胡麻が摺りづらくて困る
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
申し付るこそ重役も左程さほど目の無きものどもにもあるまじ殊に其の方が面體めんていかくまで愚鈍うつけ者とも見えず是程のわきまへなきこともあるべからず是には何か仔細しさいあらんとじり/\眞綿まわたで首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ちつとばかし愚鈍おかつたるいやうだが、人が好ささうだ。」
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
キョトンと不思議そうに見上げている犬の愚鈍のろまそうな眼を見た途端、息も詰まらんばかりの憎しみと激怒とが私の脳天に衝き上げてきた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)