“愚昧”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぐまい93.2%
おろか5.1%
ぼんくら1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百姓ひやくしやうといへば什麽どんな愚昧ぐまいでもすべての作物さくもつ耕作かうさくする季節きせつらないことはない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
天一坊ならびにその連累者たちは、極刑に処せられた。すなわち事件は決着したのであるが、甚だ奇怪にも、愚昧ぐまいなる市民たちは納得しなかった。
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ジャン・ヴァルジャンはマリユスに対してひそかに戦いを始めたが、マリユスはその情熱と若年との崇高な愚昧ぐまいさでそれを少しも察しなかった。
現代の教育はいかほど日本人を新しく狡猾こうかつにしようとつとめても今だに一部の愚昧ぐまいなる民の心を奪う事が出来ないのであった。
吾輩の水彩画のごときはかかない方がましであると同じように、愚昧ぐまいなる通人よりも山出しの大野暮おおやぼの方がはるかに上等だ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……その自縄自縛を切り抜けている一人二役式の思い付きの非凡さ……MとWの使い分けの大胆さ、巧妙さ……そうして、やはりもとの自縄自縛に陥ってしまっているそのミジメさ……愚昧おろかさ……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
僅か一年の間に大金を作ろうなぞと約束したのがこっちの愚昧おろかであった。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼も全く自己おのれを押へて譲れば源太も自己を押へて彼に仕事をさせ下されと譲らねばならぬ義理人情、いろ/\愚昧おろかな考を使つて漸く案じ出したことにも十兵衞が乗らねば仕方なく、それを怒つても恨むでも是非の無い訳
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「だが、土地の奴らも愚昧ぼんくらですよ」と、庄太は笑った。
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)