“愚図”のいろいろな読み方と例文
旧字:愚圖
読み方割合
ぐず90.6%
ぐづ9.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愚図ぐず愚図してるんだ! おれがこうして、さり気なく話のばつを合わして足停あしどめしておくあいだに、すっかりこの家の廻りにも手配てはい
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
じゃなぜ不平だというと、金が取れないからだ。ところがあいつは愚図ぐずでもなし、馬鹿でもなし、相当な頭を持ってるんだからね。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
騙詐かたり世渡よわた上手じやうず正直しやうぢき無気力漢いくぢなし無法むはう活溌くわつぱつ謹直きんちよく愚図ぐづ泥亀すつぽんてんとんびふちをどる、さりとは不思議ふしぎづくめのなかぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
「また愚図ぐづり始める。誰も笑つたんぢやないの。あんたが大きくなつたつて、みんな褒めるんぢや有りませんか。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)