“ぐづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愚圖61.5%
愚図23.1%
因循15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平生へいぜいからお人好ひとよしで、愚圖ぐづで、低能ていのうかれは、もともとだらしのないをとこだつたが、いままつた正體しやうたいうしなつてゐた。かれ何度なんどわたしかたたふれかゝつたかれなかつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「また愚図ぐづり始める。誰も笑つたんぢやないの。あんたが大きくなつたつて、みんな褒めるんぢや有りませんか。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
生家うちはその村でも五本の指に数へられる田地持で、父作松と母お安の間の一粒種、甘やかされて育つた故か、体も孱弱ひよわく、気も因循ぐづで、学校に入つても、励むでもなく、なまけるでもなく
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)