“いんじゅん”の漢字の書き方と例文
語句割合
因循100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(勝豊は因循いんじゅんで、はきはきせぬやつじゃ。子のような気心がせぬ。それにひきかえ勝敏は、邪気もなく、飽くまでわしを父としてようつきおる)
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実際、串戯じょうだんではない。そのくらいなんですもの。仏教はこれから法燈ほうとうの輝く時です。それだのに、何故なぜか、貴下あんたがたが因循いんじゅんして引込思案ひっこみじあんでいらっしゃる。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二十八日、少許すこしの金と福島までの馬車券とを得ければ、因循いんじゅん日を費さんよりは苦しくとも出発せんと馬車にて仙台を立ち、日なお暮れざるに福島に着きぬ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)