“孱弱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かよわ68.4%
ひよわ15.8%
せんじやく10.5%
かぼそ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一日も早くというて、それが今年か来年のことか。ここの年季ねんきは丸六年、わたしのような孱弱かよわい者は、いつ煩ろうていつ死ぬやら」
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
散歩といふものは、病後上やまひあがりや、孱弱ひよわな人にいばかりでなく、とりわけ一国の大統領や大臣には一等効力ききめがあるものだ。
明治政史の一大段落なる西南乱の未だ発せざる頃当時猶孱弱せんじやくなる一青年の脳髄に日本の文明史を書かばやてふ一大希望ぞ起りける。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
變な聲を出してかういふと、旦那はツイと立ち上つたが、立ち際に毒々しいほど幅の廣い金指輪の光る節くれ立つた手を伸ばして、お光の孱弱かぼそい膝をつねつた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)