“孱弱(ひよわ)” の例文
散歩といふものは、病後上(やまひあが)りや、孱弱(ひよわ)な人に良(よ)いばかりでなく、とりわけ一国の大統領や大臣には一等効力(ききめ)があるものだ。
この寒いのに浴衣一枚で、これから毎朝跣足(はだし)参りをするんだそうですが、見るから痩せぎすな、孱弱(ひよわ)そうな人ですから、からだを痛めなければいいがと案じています。
半七捕物帳:10 広重と河獺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
生家(うち)はその村でも五本の指に数へられる田地持で、父作松と母お安の間の一粒種、甘やかされて育つた故か、体も孱弱(ひよわ)く、気も因循(ぐづ)で、学校に入つても、励むでもなく、怠(なまけ)るでもなく
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)