“かぼそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
繊細62.5%
蚊細15.0%
孱細7.5%
孱弱2.5%
疲細2.5%
2.5%
繊弱2.5%
2.5%
軟弱2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが一人の舁夫が追掛おっかけて参りますので、お町は女の繊細かぼそき足にて山へ登るはかないませぬから、転げるように谷へりました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ハイ」と蚊細かぼそふるえ声で、女達は恐ろしそうに返辞いらえたが、ベタベタとひざを庭へ突いた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お前だからまあその位のことで済んだが、あんな孱細かぼそい娘っ子が荒熊に取っつかまって見ねえ。どんな大怪我を
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
變な聲を出してかういふと、旦那はツイと立ち上つたが、立ち際に毒々しいほど幅の廣い金指輪の光る節くれ立つた手を伸ばして、お光の孱弱かぼそい膝をつねつた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
陶工であった兄の虎之助氏は早くから別に一家をなしていたので、女史は母滝子と、妹の国子と、疲細かぼそい女三人の手で、その日の煙りを立てなければならなかった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼はすぐれて美なり。の如き色の顔は燈火に映じて微紅うすくれなゐしたり。手足のかぼそたをやかなるは、貧家のをみなに似ず。老媼のへやを出でし跡にて、少女は少しなまりたる言葉にて云ふ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
の葉の騒ぐのとは思いながら、澄んだ耳には、聴き覚えのある皺嗄しゃがれた声や、快活な高声たかごえや、低い繊弱かぼそい声が紛々ごちゃごちゃと絡み合って、何やらしきりにあわただしく話しているように思われる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その舞の敵手あひてはこよひ集ひし少女の中にて、すぐれて美しき一人なるべし。かぼそき手をベルナルドオが肩に打ち掛けて秋波を送れり。我が舞を知らざることの可悔くやしかりしことよ。
にいさんは軟弱かぼそい身体で車を挽いてるから気の毒だと思い、猶予ゆうよをして盆の払いが此の暮まで延々のび/\になって来たのだが、来月はもう押詰おしつまづきではありませんか、私も商売だから貸すもいゝが