“纖”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
ほそ80.0%
かぼそ10.0%
こまか10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほそきことごと玉蜻かげろふふ。をんなかすかあを瓔珞やうらくかゞやかしてへば、やますゝき差覗さしのぞきつゝ、やがてつきあきらかにづ。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その舞の敵手あひてはこよひ集ひし少女の中にて、すぐれて美しき一人なるべし。かぼそき手をベルナルドオが肩に打ち掛けて秋波を送れり。我が舞を知らざることの可悔くやしかりしことよ。
画布トワールの上には薄つすらと絵具が溶かされてゐるのに過ぎない。そして多分そのためなのだらう、画面にこまかく揺れうごくものの影が多くなつてゐるのは。
恢復期 (新字旧仮名) / 神西清(著)