“可悔”の読み方と例文
読み方割合
くやし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれほど己が言っておいたに、今ここでそんなことを言出すようじゃ、まるで打壊ぶちこわしじゃないか」お爺さんは可悔くやしそうに言った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その舞の敵手あひてはこよひ集ひし少女の中にて、すぐれて美しき一人なるべし。かぼそき手をベルナルドオが肩に打ち掛けて秋波を送れり。我が舞を知らざることの可悔くやしかりしことよ。
どっちどっちだけれど、鶴さんだって随分可哀そうよお島さん」しまいにおゆうはお島に言かけたとき、お島は可悔くやしそうにぽろぽろ涙を流していた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)