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『五月より』
ふりがな文庫
『
五月より
(
ごがつより
)
』
卯の花くだし新に霽れて、池の面の小濁り、尚ほ遲櫻の影を宿し、椿の紅を流す。日闌けて眠き合歡の花の、其の面影も澄み行けば、庭の石燈籠に苔やゝ青うして、野茨に白き宵の月、カタ/\と音信るゝ鼻唄の蛙もをかし。鄙はさて都はもとより、衣輕く戀は重く、 …
著者
泉鏡太郎
著者
泉鏡花
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
灯
(
ひとも
)
獺
(
をそ
)
灯
(
ともし
)
小
(
ちひさ
)
家
(
が
)
音信
(
おとづ
)
上
(
あ
)
鴛鴦
(
ゑんあう
)
暖
(
あたゝ
)
稚子
(
をさなご
)
紅
(
くれなゐ
)
細流
(
せゝらぎ
)
男
(
を
)
濃
(
こまやか
)
薄
(
すゝき
)
薄紅
(
うすくれなゐ
)
薫
(
かを
)
蛙
(
かへる
)
蟷螂
(
たうらう
)
思
(
おもひ
)
酒
(
ざけ
)
魍魎
(
まうりやう
)
小
(
ちひ
)
孰
(
いづれ
)
女
(
をんな
)
面
(
おも
)
響
(
ひゞき
)
額
(
がく
)
一枚
(
ひとつ
)
眩
(
まばゆ
)
眠
(
ねむり
)
爽
(
さわやか
)
熱砂
(
ねつさ
)
群
(
むらが
)
翡翠
(
ひすゐ
)
滴
(
したゝ
)
明
(
あきら
)
支
(
つ
)
描
(
ゑが
)
覺
(
さ
)
排
(
ひら
)
誰
(
た
)
尾
(
を
)
實
(
げ
)
太陽
(
たいやう
)
雨乞
(
あまごひ
)
雹
(
へう
)
露呈
(
あらは
)
頓
(
やが
)
二時
(
やつ
)
出
(
い
)
召
(
よ
)
鼓
(
つゞみ
)
食
(
く
)
其
(
それ
)
來
(
こ
)
包
(
つゝ
)
今日
(
けふ
)
龍
(
りう
)
芭蕉
(
ばせを
)
崩
(
くづ
)
巖
(
いはほ
)
縫目
(
ぬひめ
)
川端
(
かはばた
)
遮
(
さへぎ
)
遠近
(
をちこち
)
五月
(
ごぐわつ
)
通
(
かよ
)
幽
(
かすか
)
庭
(
には
)
照
(
てら
)
煤
(
すゝ
)
鳳凰
(
ほうわう
)
彽徊
(
ていくわい
)
輝
(
かゞや
)
輕
(
かろ
)
炎
(
ほのほ
)
炊
(
かし
)
越山
(
ゑつざん
)
凄
(
すさま
)
怨
(
うらみ
)
朝夕
(
あさゆふ
)
斧
(
をの
)
時鳥
(
ほとゝぎす
)
涼
(
すゞ
)
消
(
け
)
昨日
(
きのふ
)
春衣
(
はるぎ
)
行方
(
ゆくへ
)
蟹
(
がに
)
行水
(
ぎやうずゐ
)
六月
(
ろくぐわつ
)
暗夜
(
やみ
)
暗闇
(
やみ
)
方寸
(
はうすん
)
暮
(
くら
)
鶯
(
うぐひす
)
曠野
(
あらの
)
鮟鱇
(
あんかう
)
打
(
う
)