“方寸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうすん72.2%
はうすん16.7%
むね11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
龍耳りゅうじ老人の胸には何か、しかとした方寸ほうすんがたたみこまれているものと信じて、少しも行く先に危惧きぐを感じていないようであった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「知れたもんさ。しかし金で女を買ふなんざア、ちツとおひと好過よすぎらア。ぼくア公園で二三けん待合まちあひを知つてるよ。連れてツてやらう。万事ばんじ方寸はうすんうちにありさ。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
人を使うにしても、その選択はいつに使用者の方寸むねにあって、ほかから適当だと推薦してきたからといって、必ずしもそれを雇い入れるとは限らない。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)