“はうすん”の漢字の書き方と例文
語句割合
方寸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知れたもんさ。しかし金で女を買ふなんざア、ちツとおひと好過よすぎらア。ぼくア公園で二三けん待合まちあひを知つてるよ。連れてツてやらう。万事ばんじ方寸はうすんうちにありさ。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
水仙すゐせんかを浮世小路うきよこうぢに、やけざけ寸法すんぱふは、鮟鱇あんかうきもき、懷手ふところで方寸はうすんは、輪柳わやなぎいとむすぶ。むすぶもくも女帶をんなおびや、いつもうぐひす初音はつねかよひて、春待月はるまちつきこそ面白おもしろけれ。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なほ何處いづこにか惡魔あくまのひそみて、あやなきものをもおもはするよ、いざゆきふらばかぜふかばけ、方寸はうすんうみ波騷なみさわぎておき釣舟つりふねおもひもみだれんか、ぎたるそらかもめ春日はるひのどかになりなんむね
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)