“物”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
もの86.7%
ぶつ4.4%
もん3.4%
もつ2.2%
モノ2.0%
1.0%
ぶっ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷奴ひややっこ紫蘇しその実、白瓜しろうりこうもので、わたくし取膳とりぜんの飯をあがると、帯をめ直して、
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれどもだれ一人出て来て見ようとする者もなかった。そのくせ家の戸口では五、六人の女がものをしたり、おしゃべりをしているのを見た。
それからみずませたり、ものをやったりするうちに、すっかり元気げんきがついて、しゃんしゃんあるしました。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
毛色の変った人物といえば、近頃てこずった難物——と申し上げては少々恐れ多いが、とても扱いにくいエラぶつがおいでになって、拙者も弱り切っている。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そして、家の中での人ぶつ撮影さつえいは、いふまでもなく日よう日には可成かなおもいそれの鞄をかついで郊外こうぐわい撮影さつえいに行く。
もしも私が日蓮ほどのぶつであったなら、きっと私は草木を本尊とする宗教を樹立して見せることが出来ると思っている。
兼「フム、おめえさんの方がなか/\うめもんだ、其の先にむずかしい字が沢山たんと書いてあるが、お前さん読んでごらんなせい」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
へえゝ立派りつぱもんですねうも……あの向うへきますのはをんなぢやアございませんか。
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
正「へえ、泥坊もんでげすかな、係合かゝりあいになりやすからお世話アしなければ宜かった、驚きやしたな」
「だれが意気地ばかりで命がけになれるものか。早い話がお手前にしろ、お十夜にしろ、みな胸に一もつある仕事ではないか。——周馬にはその報酬がない」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冗談は冗談として、過日の注告や、今夜のことを改めて礼をいうと、馬春堂はそれですっかり虫の納まったふうですが、伊兵衛には胸に一もつがあるらしく、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ミルン教授きようじゆによつてもつせられたるおほくの論文ろんぶん、いづれも有益ゆうえき資料しりようであつて
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
人間の形代なるハラへのモノは、少々意味が変つて居る。別の物に代理させると言ふ考へで、道教の影響が這入つて居るのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此作り物は、大嘗祭に牽いた「ヘウヤマ」と同じ物で、屋外の「モノ」を座敷にうつしただけである。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
穢れを移す人形とは即、モノ形代カタシロ天児アマガツなどの名によつて呼ばれるものである。
雛祭りの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ぢやえぢきかざて、おたかべのあらば、お祭りのあらば、うにきやらやほこて、又からやほこて、作るづくりも時々に出来でき
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
やぶや河原に、喰えるンの芽がでるくらいならよ、おらたちゃあ、太陽てんとうさまに腹あ干して、笛ふいて暮らすがよ」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れもこえめねえから味噌みそなくつちややうねえな、さかりころつから味噌みそきで味噌みそなくつちやなんぼにも身體からだちからつかねえでこまり/\したんだから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いろいろぶっそうなので、町々では青年団なぞがそれぞれ自警団を作り、うろんくさいものがいりこむのをふせいだり、火の番をしたりして警戒しました。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)