“概念”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいねん90.0%
かんがえ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時私は始めて文学とはどんなものであるか、その概念がいねんを根本的に自力で作り上げるよりほかに、私を救う途はないのだとさとったのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
斯くてお隣りへ入った泥棒は一もつも得なかったが、浩二に梁上りょうじょう君子くんし概念がいねんを与え、家のブル公の声価を四隣に高からしめた。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
人間の概念かんがえで一番共通で確実たしかなものは、「数」だとされています。故に精密な物理学の理論などは、専ら数学で表されるのであります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これは、極端に現した二例であって、およそ普通の場合には、汽船なら汽船という概念かんがえがあり、一円には一円という概念があって人間の間に行き亘り、大掴みの感じの上で了解が取引されております。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)