“物質”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶっしつ45.5%
ぶつしつ36.4%
しなもの9.1%
もの9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういうひと教育きょういくするには、物質ぶっしつではいけない。やはり音楽おんがく自然しぜんでなければならない。感情かんじょう趣味しゅみ、そういう方面ほうめん教育きょういくでなければならないとおもわれる。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
物質ぶつしつの異同は有れど、小偶像せうぐうぞうを作りて禮拜れいはい目的物もくてきぶつとし又は身のまもりとする事野蠻未開人民やばんみかいじんみん中其例少しとせず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
自分の頭脳一つだけで、死物、ものをいわぬ物質しなものを使い、自由に勝手に物を創造つくり上げる。不満はあっても自分だけの不満だ。……わしの方はそうはいかぬ。相手は生きている人間だ。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
五穀は豊饒ほうじょうだし、塩は増産されるし、風土はよし、物質ものにも、天然にも、余りめぐまれているので、おまえ達、町人初め、百姓も、藩士も、貧困を知らずに少しんびりしすぎておるよ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)