“物品”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もの33.3%
ぶっぴん25.0%
しな8.3%
しなもの8.3%
ぶつぴん8.3%
ぶつぼん8.3%
ものしな8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喰いますぜ。……大方船出の準備も出来、物品もの人間ひとも揃いやした。片付けるものは片付けてしまい、急いで海に乗り出した方が、皆の為じゃありませんかな
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すぐ一目で特異性とくいせい看破かんぱし得らるるような、どこにもここにもあるという物品ぶっぴんではないというわけではなく、そこらじゅう
彼女は先ず正に沐浴して、其天然の麗質玉の如きを磨くにも左の物品しなを要するなり、曰
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「話してもらおうかね、今の、おっそろしい広告の物品しなものは何だね」と岩本は冷笑ひやかすように云った。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
以上いじよう諸種しよしゆの植物質器具は食物其他の物品ぶつぴんを容るるに用ゐられしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
また日本の画なども貴族の家に額面として折々掛けられてある。それらの日本品を見て、心なき物品ぶつぼんは心ある人間よりもえらいと思うて自分ながらおかしく感じました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
あん子が何時も閉め出されてゐるのは、家の物品ものしなを持ち出さない要心と、火の用心も兼ねてゐたのだ。
神のない子 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)