“音楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:音樂
読み方割合
おんがく91.1%
なりもの2.2%
はやし2.2%
バンド2.2%
ミュジィック2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露子つゆこは、まれつき音楽おんがくきとみえまして、先生せんせいらしなさるオルガンのおときますと、がふるいたつようにおもいました。
赤い船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
殊に旦那と一緒に暫らく欧羅巴にらしつたから、毛唐の言葉も達者で黄鳥うぐひすのやうな声でベラ/\お咄しなさる。其上に音楽なりものがお上手で、ピアノとかは専門家しやうばいにんに負けないお伎倆うでまへださうだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
彼はこうして何のためか、何の音楽はやしをかなでるつもりか、夏のひと夜をともれたり消えたりしているのだった。哀れといえばいとも哀れ、にぎやかであるといえば、さわに賑やかだった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
下品な海員ごのみの音楽バンドにホールを鳴らして、彼もまた、特殊な寵愛をかけている何とかいう若い妓をようして客と共に踊っていた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かかる意味で、ライプニッツがいえるように音楽が「音の数学マテマティク」であり、また建築が「凍れる音楽ミュジィック」であるならば、スポーツはまさに「燃ゆる力学デイナミィク」であるであろう。
スポーツの美的要素 (新字新仮名) / 中井正一(著)