“擁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
よう63.8%
かか15.9%
いだ8.0%
かゝ4.3%
3.6%
だき1.4%
かば0.7%
0.7%
まも0.7%
イダ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“擁”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.1%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
花のもとに二、三片の大きな緑苞りょくほうがあって、中に三個のつぼみようし、一日に一ずつ咲きでる。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
収支の自由は忠作が一手に握ってしまって、一分一朱も帳面が固く、お絹がかえって虚器をようするようになってしまったから
しまいには皆さんが泣くような声を御出しなさると、尖った鼻の御客様は頭をかかえて、御座敷から逃出しましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
女中が火を運んで来た。洋服で震えて来た三吉は、大きな食卓の側に火鉢ひばちかかえて、ず凍えた身体を温めた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「若菜集」を讀む前にませてゆがんだ或種の思想をいだいてればこそ他に無垢なる光明世界のあるのを見ないのであらう。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
僕のには疲れはて身体からだを起して、何も知らない無心の子をいだき、男泣きに泣きたもうた様が見えるのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
まあ、あの一トかゝへも二擁ふたかゝへもあるやうな檜木ひのきそばへ、お前達まへたちれてつてせたい。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さはいへまた久留米絣をつけ新らしい手籠てかごかゝえた菱の實賣りの娘の、なつかしい「菱シヤンヨウ」の呼聲をきくのもこの時である。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
妊娠のために感じ易くなっているダーリヤはマリーナをきしめたい程感動した。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)
この別荘の中でも評議が初まった。レリヤが、「クサカはどうしましょうね」といった。この娘は両手で膝をいて悲しげに点滴しずくの落ちている窓の外を見ているのだ。
ああ醉心地ゑひごゝちだきしめに
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
ああ醉心地、だきしめに
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
請地の土手伝いに柳島へ帰ろうという途中、往来ゆきゝも途絶えて物淋しい所へ、大の男がいきなりヌッとあらわれましたので、幸兵衞はぎょっとしてげようと思いましたが、女を連れて居りますから、度胸を据えてお柳をかばいながら、二足ふたあし三足みあし後退あとじさりして、
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ますます、かえって、抱きめる手に、力がはいるばかり——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
たとい造仏の完成は後年であろうとも、天武天皇の信仰は、持統、文武もんむ、元明の三朝を通して、語り継ぎ言い継ぎまもられて行ったに相違ないと思う。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
古事記は、如何にもさうした物語が記録以前に、カタりを職とする者によつて、世に広く、時久しく諷誦せられたことを思はせるやうな、美しい歌詞の多くと、其をイダく叙事体の詞章の俤を止めてゐる。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)