“相擁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいよう92.3%
あひよう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人が相擁あいようして死を語った以後二十年、実に何の意義も無いではないか。苦しむのが人生であるとは、どんな哲学宗教にもいうてはなかろう。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
その翌朝早く、湖水を横ぎった一つの小舟の船頭は、水上に相擁あいようして漂っている二人を見つけた。そして、静かな湖上に時ならぬ騒ぎが起った。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
あはれむべし、情極じようきはまりて彼等の相擁あひようするは、畢竟ひつきよう尽きせぬ哀歎なげきいだくが如き者ならんをや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)