水害雑録すいがいざつろく
臆病者というのは、勇気の無い奴に限るものと思っておったのは誤りであった。人間は無事をこいねがうの念の強ければ、その強いだけそれだけ臆病になるものである。人間は誰とて無事をこいねがうの念の無いものは無い筈であるが、身に多くの係累者を持った者、 …
作品に特徴的な語句
きょく とぶら 独語どくご 鳴音めいおん もと はた おびやか おのず 二分にぶん きず しっ だい さだ 引詰ひきつ 某氏なにがしし たぎ しん 腫物しゅもつ 色調しきちょう なみ 人事じんじ 人畜じんちく せつ 如何いかん 家棟やのむね 尿板ばりいた ゆか 床上ゆかうえ 強堅きょうけん じょう 振蕩しんとう 毛族けもの 水口みずぐち かつ どぶ つか とも 目前もくぜん 背負せお はぎ わか 解得かいとく 音声おんせい ふう 一切いっさい 一喝いっかつ 一夕いっせき 一箇ひとつ 一縷いちる 一身いっしん 一顧いっこ 三箇みっつ 中有ちゅうう 乳搾ちちしぼ こと 二夜ふたよ 二席にせき 仮床かりゆか 伴牛ともうし 先年せんねん 先頭せんとう 児女じじょ うち おか しの りん 切開せっかい 制馭せいぎょ つと あつ あき いとな 嗟嘆さたん 四方あたり 四肢しし らち たま ほか 大水おおみず 大雨たいう 太平たいへい 奔溢ほんいつ やつ 妊孕にんよう 守子もりこ 安居あんご 安臥あんが 寥々りょうりょう 尺余しゃくよ つく 屏息へいそく 平生へいぜい さいわい
題名が同じ作品
水害雑録 (旧字旧仮名)伊藤左千夫 (著)