“大水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおみず47.1%
おほみづ17.6%
たいすい17.6%
たいすゐ5.9%
だいすい5.9%
だいすゐ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「このゆきけて、どんなに大水おおみずるかということを、あなたはらないからです。」と、からすはいってしんじなかった。
風と木 からすときつね (新字新仮名) / 小川未明(著)
やぶのあるのはもとおほきいおやしき医者様いしやさまあとでな、此処等こゝいらはこれでも一ツのむらでがした、十三ねんぜん大水おほみづとき、から一めん野良のらになりましたよ、人死ひとじにもいけえこと。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そして、梶原景時は、府を追われて、駿河路するがじで兵に殺された。武門の流転るてんは、激浪のようである。法門の大水たいすいは、吐かれずしてよどんでいる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六年には東北に螟虫めいちゆうが出来る。海嘯つなみがある。とう/\去年は五月から雨続きで、冬のやうに寒く、秋は大風たいふう大水たいすゐがあり、東北をはじめとして全国の不作になつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
青空せいくうかくも荘厳に、大水だいすい更に神寂かみさびて
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
青空せいくうかくも莊嚴に、大水だいすゐ更にかみびて
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)