“たいすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大水33.3%
大睡22.2%
岱水22.2%
帯水11.1%
大酔11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大水たいすいを取り入れるために作り設けた、取入口を探ったり、行き倒れ者に身をやつして、船大工の棟領持田の家へはいり込み、娘をたぶらかして秘密を探ったり、最後にはこの屋敷へ忍び入り
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼は毎夜よく大睡たいすいした。眠りつけない夜などは知らなかった。母の夢も見なかった。亡父ちちの夢も見なかった。眠ったが最後、天地も彼もけじめのない、一個の生態でしかなかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たでの穂にひしおかびをかき分けて 岱水たいすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すでに遣唐使けんとうしこのかたは、東洋一環の交流もあって、いわば一帯水たいすいの、遠からぬ大陸であったものの、時運の暗合は、なにか偶然でないものを覚えしめるではないか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて、一帯水たいすいの梁山泊へ向って、その朝、ただちに
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山陽の生活は、こうして居る間に、まったく、母とはべつになって、彼は彼で、詩社の交友とか、知己の留別とかに、いやでも外出がちになり、帰りはきまって大酔たいすいして戻った。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)