“俏”の読み方と例文
読み方割合
やつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古道具買に身をやつした、香具師の親方の猪右衛門である。両手に人形を持っている。非常に非常に機嫌がよい。独り言を云っている。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
叔父は売薬商人にやつしていったのだが、どの家でも泊めようとしなかったし、ふいに物蔭から、石や棒切れを投げられたりした。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一日中炎天の下に旅行用のヘルメットをかぶって植木鉢の植木をさいなんだり、飼ものに凝ったり、猟奇的な蒐集物しゅうしゅうぶつに浮身をやつしたりした。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)