梅颸の杖ばいしのつえ
辰蔵の成人ぶりもお目にかけたい。二歳になる又二郎にもばば様と初の対面を遂げさせたい。妻の梨影も久しくお待ち申しあげている。 孫の愛で釣るように、手紙を出すごとにこう上京をすすめていた老母が、やっと来る …