“剣菱”の読み方と例文
旧字:劍菱
読み方割合
けんびし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「一向知りませんよ。旦那はお酒の吟味ぎんみがやかましくて、剣菱けんびしたるで取って飲んでいましたから、酒屋の徳利なんか家へ入るわけはありません」
焚火にくべてあった松の切株がしきりに煙を立てて、剣菱けんびしの天井から白々と夜の明け初めたのがわかります。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
篠崎小竹しょうちくの顔も見え、岡田半江はんこう小田おのだこくなどの画人や、伊丹いたみ剣菱けんびしの主人なども来ていた。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)