“剣呑”のいろいろな読み方と例文
旧字:劍呑
読み方割合
けんのん92.4%
けんのみ4.5%
けんどん1.5%
ケンノン1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死んでしまえばそれっきりだが、生きて帰ると剣呑けんのんだから、大吉は年造に注意して、ひとまず万養寺の親父のところへ忍ばせました。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おかみさんに会って聞きてえことがあると、厭な台詞せりふをいうじゃありませんか。疳にさわったから剣呑けんのみを食らわした処から、ツイあんなに大きな声をいたしましたんで。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
ガラッ八は独り者の癖に、若い女には妙に剣呑けんどんでした。
「コンナ塩梅あんばい式では吾輩の精神解剖学や精神生理、精神病理、心理遺伝なぞいうものは、とても剣呑ケンノンで発表出来ないね。普通の人間よりも、精神病者の方が、気がたしかだという学説なんだからね。ハハハハ……」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)