“二刻”の読み方と例文
読み方割合
ふたとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝の二刻ふたときばかりで、すッかり肩の皮がけ、ヒリヒリと熱をもって来た。かれは、汗をふくようにみせて、始終涙をこすっていた。
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
根岸から品川まで眞つ直ぐに行つても四里以上あるから、二刻ふたとき辿たどり着くのは一杯々々、人間の足で目白臺へ廻れる筈はない
それから二刻ふたときあまりを過ぎても亭主の藤吉は帰らないので、お徳はまた新らしい不安を感じ出した。そのころの二刻といえば今の四時間である。
半七捕物帳:44 むらさき鯉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)