“憂苦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いうく40.0%
ゆうく40.0%
うきめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せざりし者と泣々なく/\たのもらひ乳の足ぬがちなる養育やういくつなぐ我が子の玉のほそくも五たいやせながら蟲氣むしけも有ぬすこやかさえん有ればこそ親子と成何知らぬ兒に此憂苦いうく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
放埓ほうらつの存分をやったあげく、藩の禁足を破って出奔した折に、母の梅颸が、身も痩せ、夜も眠られぬ憂苦ゆうくのうちに詠んだ歌で、それを茶山が記憶していたものである。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こはておけぬ事どもかな、かれもし朱目が薬によりて、その痍全く愈えたらんには、再び怎麼なる憂苦うきめをや見ん。とかく彼奴きゃつを亡きものにせでは、まくらを高くねぶられじ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)