“ゆうく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憂懼50.0%
憂苦33.3%
雄躯16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何ゆえというに、貧乏とはただ物の不足をのみ意味するのではない、欠乏の恐怖と憂懼ゆうく、それがすなわち貧乏であるが、かかる恐怖はトルストイの到底知るを得ざるところだからである*。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
その時ふと胸にきたものは、あんなにうららかなおもばせで、れいれいとした声で話されるに、憂苦ゆうくといおうか、何かしら、話してしまいたいといったようなものを持っていられるということだった。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
さながら、岩角に雄躯ゆうくをのばした牡獅子おじしの姿——壮であり美であった。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)