“刎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
90.2%
はね4.4%
3.4%
くびは0.7%
はじ0.7%
0.3%
ぱね0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信幸怒ってまさに幸村を斬らんとした。幸村は、首をねることは許されよ、幸村の命は豊家のために失い申さん、志なればと云った。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
はねたりけりかゝりし程にところ村役人むらやくにん等は二ヶ所にての騷動さうどうを聞傳て追々に馳集り先友次郎等を取圍とりかこみ事の樣子を聞けるに友次郎はかたち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自分の望みを——折角せっかく掛てやった想いを、無慈悲に突っねるような男に、いつまでもでれでれしちゃあいないのですよ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
そのたての鏡に映った女怪の影を顧み見ると同時に、女神の手でペルセウスの刀持った手を持ち添え、見事にメズサをくびはねた。
「あっ、文庫址ぶんこあとへ、砲弾が落ちた。……おお、小銃弾も、ぶすぶすと、近くの土をはじいている。これは見ておれん」
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「千円借して四百円天ねて……判こ押してさへ居りゃ懐手で身上がふえて行くばかりだなんて、人を馬鹿にしとるなあ」
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
と尻ッぱねの上調子で言って、ほほと笑った。鉄漿かねを含んだ唇赤く、細面で鼻筋通った、引緊ひきしまった顔立の中年増ちゅうどしま
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)