“刎橋”の読み方と例文
読み方割合
はねばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じいさん、ばあさんがあった、その媼さんが、刎橋はねばしを渡り、露地を抜けて、食べものを運ぶ例で、門へは一廻り面倒だと、裏の垣根から
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
若い武士が、肩に一人の人を引掛けて刎橋はねばしおどり越えて、そっと竜泉寺の方へ逃げて行くらしい姿を見ることができました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
夜を守る星の影がおのずと消えて、東の空に紅殻べにがらみ込んだ様な時刻に、白城の刎橋はねばしの上に騎馬の侍が一人あらわれる。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)