トップ
>
『夏蚕時』
ふりがな文庫
『
夏蚕時
(
なつこどき
)
』
午過ぎてから梅雨雲が切れて薄い陽が照りはじめた。雨上りの泥濘道を学校帰りの子供達が群れて来た。森田部落の子供達だ。 山の角を一つ廻ると、ゴトゴト鳴いてゐた蛙の声がばったり熄んだ。一人の子がいきなり裾をからげて田の中へ入った。そしてヂャブヂャ …
著者
金田千鶴
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「つばさ 第二巻第四号」つばさ発行所、1931(昭和6)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約55分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
扱
(
こはし
)
忠実
(
みやま
)
嬶
(
か
)
前
(
めい
)
南瓜
(
かぶちゃ
)
吐
(
こ
)
強
(
きつ
)
杭
(
くぎ
)
厭
(
や
)
刎
(
ば
)
端
(
はな
)
漸
(
や
)
本当
(
ふんと
)
小父
(
おい
)
挽
(
び
)
惘然
(
ぼんやり
)
憫
(
あは
)
拵
(
こせ
)
旨
(
うめ
)
木屑
(
こっぱ
)
発見
(
みつけ
)
触
(
さは
)
不精
(
ずくなし
)
忙
(
せは
)
弁解
(
いひわけ
)
上簇
(
おやとひ
)
増
(
ふ
)
溜
(
た
)
蚕
(
こ
)
足
(
た
)
躊躇
(
ためら
)
酷似
(
そっくり
)
家内
(
うち
)
尾籠
(
びく
)
当家
(
ここ
)
間断
(
ひっきり
)
辺鄙
(
へんぴ
)
食延
(
くひのび
)
躑躅
(
つつじ
)
雀斑
(
そばかす
)
赭茶
(
あかちゃ
)
急
(
せ
)
要
(
い
)
蓆
(
むしろ
)
糸分
(
いとぶ
)
伐
(
き
)
穿
(
は
)
祝詞
(
のりと
)
直接
(
じか
)
判然
(
はっきり
)
疾
(
と
)
由縁
(
ゆかり
)
父
(
とう
)
滅入
(
めい
)
汚点
(
しみ
)
変
(
か
)
嬶
(
かかあ
)
日傭
(
ひよう
)
巣掻
(
すが
)