“上簇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうぞく50.0%
あが25.0%
おやとひ12.5%
じやうぞく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のり子のふっくりしたまぶたや顎のところが、上簇じょうぞくまえの蚕の肌のような鈍い透明な色になった。伸子にのり子のせつなさが感染した。
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
蚕の上簇あがりかけるころになると、町はにわかに活気を帯びてくる。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
上簇おやとひの日には、志津はおときを頼んだ。
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
その白いほつそりとした指先が、中の灯の明りを受けて、どうかすると、上簇じやうぞく中のかひこのやうにほの紅く桜色に透き通つて見えた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)