“上簇期”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じやうぞくき50.0%
じょうぞくき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桑の葉の蒸されたやうな香ひと、上簇期じやうぞくきに近い夏蠶なつこの臭ひとが、家々の戸口からもれて、路上に漂つてゐた。
霧の旅 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
もっとも鏡が悪いために実際いくぶん顔色が白けて見えたには相違ないが、そう言われて後に鏡と絵と比べてみると画像のほうはたしかに色が薄くて透明に見えて、上簇期じょうぞくきの蚕のようなはだをしていた。
自画像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)