上簇じやうぞく)” の例文
その白いほつそりとした指先が、中の灯の明りを受けて、どうかすると、上簇じやうぞく中のかひこのやうにほの紅く桜色に透き通つて見えた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)