“木屑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きくず72.4%
きくづ13.8%
こっぱ6.9%
こくそ3.4%
もくづ3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
細工場はいちだん低い土間どまになっている。のみをぐ砥石やら木屑きくずやら土器の火入れなど、あたりのさまは、らちゃくちゃない。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何故なぜだらう、これはのこぎり所爲せゐだ、)とかんがへて、やなぎいたむといつたおしなことばむねうかぶと、また木屑きくづむねにかゝつた。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
第一バガウトフなんかは木屑こっぱも同然に輕蔑していたじゃないか。あの男は俺めあてに出て來たんだ。だからこそわざわざリーザを連れて來たんだ……。
多分竹箆のようなものを使って木屑こくそで顔面の肉づけなり、衲衣のうえの衣文なりを形づくってゆく方法であるから、塑像のように自由はきかず、木型や蝋型のように飛び離れた凹凸もむつかしく
本邦肖像彫刻技法の推移 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
手當てあてとして江戸表へ名乘なのり出んとせし船中にて難風なんぷうに出合船頭せんどう水主かこ皆々みな/\海底かいてい木屑もくづとなりしが果報くわはうめでたき吉兵衞一人ひとりからふじてたすかり藤が原なる拙者のかくれ家へ來り右の次第を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)