“こっぱ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木片46.2%
木葉19.2%
木端19.2%
木屑7.7%
木裂3.8%
粉葉3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あっしの方はモットおかしいんで……あっしはこれでも小手斧こちょうなの癇持ちでげして、小手斧こちょうな木片こっぱが散らかるのが大嫌いでげす。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お湯の熱いうちに早く帰って来れば可い。然し今日もしか前借して来てくれないと今夜も明日も火なしだ。火ぐらい木葉こっぱ
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
お絹は、慣れない手つきをして、炉のあたりにおびただしく積まれた木端こっぱや薪を取って火の中へくべました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
落葉がいくらとなしに積って腐蝕した山の地面は歩むとへんにボコボコとした軟らかい足さはりがした。そして役にも立たぬ馬酔木あしび躑躅つつじがしょんぼり残された山一杯に木屑こっぱが穢なく散乱した。
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
石油色の隅田川、みていると、みかんの皮、木裂こっぱ、猫のふやけたのも流れている。河向うの大きい煙突からもくもくと煙が立っている。駒形橋のそばのホウリネス教会。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「そうしたらあの気詰まりな丸善も粉葉こっぱみじんだろう」
檸檬 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)