木屑こっぱ)” の例文
第一バガウトフなんかは木屑こっぱも同然に輕蔑していたじゃないか。あの男は俺めあてに出て來たんだ。だからこそわざわざリーザを連れて來たんだ……。
落葉がいくらとなしに積って腐蝕した山の地面は歩むとへんにボコボコとした軟らかい足さはりがした。そして役にも立たぬ馬酔木あしび躑躅つつじがしょんぼり残された山一杯に木屑こっぱが穢なく散乱した。
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)