“きくず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木屑91.3%
気崩4.3%
著崩4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処そこらの木屑きくずに火を移して読みますると、「我が恋は行方ゆくえも知らず果てもなし」までは読めましたが、あとしかと分りませぬ。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
降りしきる雨の中に、銀五郎の叫びが切れぎれにするのだったが、叫ぼうとする息も、起きようとする懸命も、沛然はいぜんたる雨の力に圧倒されて紫陽花あじさいのように気崩きくずれてしまう。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
棄値すてねで売ったり又は著崩きくずしたりして、何一つ身につくもののなかったお島は、少しばかりまとまった収入の当がつくと、それを見越して、月島にいる頃から知っていた呉服屋で
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)