“紫陽花”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あじさい72.2%
あぢさゐ21.1%
あぢさい3.3%
あじさゐ2.2%
しやうか1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“紫陽花”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本7.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌(児童)1.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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――梅雨つゆの頃は、闇黒くらがりに月の影がさしたほど、あっちこっちに目に着いた紫陽花あじさいも、この二、三年こっちもう少い。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
精力的で血の気の多い依右衛門が、この紫陽花あじさいのような女を、心から好きになったというのも、うなずかれないことではありません。
顔面がんめんくろうるしして、くま鼻頭はなづら透通すきとほ紫陽花あぢさゐあゐなが
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
空色の單衣に青磁色の帶は、紫陽花あぢさゐのやうな幽邃いうすゐな調子があつて、意氣好みのお秀が好きで/\たまらない取合せだつたのです。
そして縁の柱によったまゝ、手水鉢てうずばちのそばの紫陽花あぢさいの葉をちぎってた嫂は、そこを通りすぎやうとした。
(新字旧仮名) / 素木しづ(著)
背後うしろから親仁おやぢるやうにおもつたが、みちびかるゝまゝにかべについて、紫陽花あぢさいのあるはうではない。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
雪隱せちいんわきには、紫陽花あじさゐの花がせひよろけてさびしくいてゐた。花の色はもうせかゝツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
あふひ、紫陽花あじさゐがそのあたりにさき亂れてゐて、茶屋へゆくまでの小路も樂しかつた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
薔薇ばらも咲き、紫陽花しやうかも咲き、〓々さうさうたる川の音絶えざれは、風さへいと涼けきに、人々も我も居心地こよなく好しと喜び合ひはすれど、しかも我が胸の何処かになほかくれたる一の心ありて、念々として、かのむさくるしかりし四畳半を追慕しやまず。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)